「マーケティングの理想は販売を不要にすることだ」
ピーター・ドラッカー教授の言葉としてつとに有名です。
- 顧客に対してセールス(プッシュ)をしなくても自然に売れてしまう状態
さらには
- 広告をしなくてもキャンペーンをしなくても勝手に売れてしまう状態
にまで到達できれば、マーケティングは完成です。
しかしこれは「殿様商売」とは違います。
「殿様商売」は、需給バランスが崩れて
- 需要過多
- 供給過少
が生じたときに、一時的に起きる現象に過ぎませんが、需給バランスの崩れはいずれは調整されるので(神の見えざる手)、殿様商売は永続しません。
ドラッカー教授のいうマーケティングの理想は、需給バランスとは次元の異なるところで「自然に売れる」「勝手に売れる」という状態にすること。
いわば、ビジネスモデルのどこにもいびつな負荷がかかっていない状態。
スムーズで、ナチュラル。
フェアトレードの概念にも似ている気がします。
▽
ところで、ビジネスモデル鑑定士はその名のとおり
- ビジネスモデルを鑑定する人
ですので、
「ビジネスモデルの良し悪しを見抜く」
そういう「眼力」を養わなければなりません。
成長するビジネスモデルかそうでないか。
支持されるビジネスモデルかそうでないか。
それを見極めて起業家に適切なアドバイスをするのがビジネスモデル鑑定士です。
では、その「眼力」はどうやって身につけるのでしょうか?
その答は
「美的感覚にある」
と私たちは考えています。
美しいか、どうかです。
美しいビジネスモデルは成長します。
美しいビジネスモデルは支持されます。
優れたビジネスモデルに出会ったとき、直感的に「美しい」と思えるかどうか。
残念なビジネスモデルに出会ったとき、直感的に「美しくない」と感じられるかどうか。
このセンスを磨くことが大切だと思っています。
▽
話を戻すと、
- セールスが要らない。
- 広告も要らない。
- キャンペーンも要らない。
- 需給バランスと関係なく自然に、勝手に売れる。
この状態が、ドラッカー教授のおっしゃる
「マーケティングの理想」
なわけですが、これを「美しい」と感じることができたら、あなたはビジネスモデル鑑定士に向いています。
ドラッカー先生は
「マーケティングの理想」
について語ってくれましたが、同様のことが、ビジネスモデルについても当てはまるのではないかと私たちは思っています。
すなわち
「ビジネスモデルの理想はマーケティングを不要にすることだ」
ということです。
おそらく
「完璧に美しいビジネスモデル」
があれば、セールスはおろかマーケティングすら要らないのではないかと。
そんなビジネスモデルが存在するのかどうかは分かりません。
それは、この協会が追求すべき究極のテーマなのかもしれません。
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