「食 x 3Dプリンタ」のビジネスモデル

3Dプリンタでクッキーなどの菓子を作ることができるのは、もはや当たり前のこと。

ニュースにもなりません。

 

しかしテクノロジーは日進月歩。

2014年の時点で、ピザやハンバーガーを作れる3Dプリンタがすでに開発されていました。

しかもそんな高度な機能を持つ3Dプリンタの価格が、10万円台前半という、手の届くものでした。

 

今後は、技術の発達で「3Dプリンタで作れる料理」のレパートリーが増えるでしょうし、それがもし、一般家庭に普及すれば、価格はさらに下がるでしょう。

 

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2016年にロンドンで世界初の「3Dプリンタ料理専門店」が開店しました。

すべての料理を3Dプリンタで「出力」して提供したそうです。

「Food Ink.」という名のこの店は、常設店ではなく、期間限定で開店する「ポップアップ型」呼ばれる形態のレストランでした。

どんな料理が出たのか、写真で見ることができます。

http://foodink.io/gallery/

 

また、オランダで3Dプリンタで作られたフードメニューを持つレストランの開店準備が進んでいるようです。

こちらは常設店で、本年9月に開店予定とのこと。

 

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3Dプリンタ技術が進めば、

 

 寿司職人が東京で握った寿司の色、味、栄養などを測定してデータ化

 ↓

 そのデータを宇宙ステーションに転送

 ↓

 宇宙飛行士が宇宙ステーション内の3Dプリンタを使ってそっくりの寿司を「出力」する

 

そんなこともできるようになると予想されています。

 

イメージ動画があるのでお楽しみください。

https://www.youtube.com/watch?v=dSdPfKmOoDw

 

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さて、こんな話をしたのはテクノロジー自慢をしたいわけではなく(自慢する立場でもありませんが)、3Dプリンターの発達から派生するかもしれない「とある領域」に興味があるからです。

その領域とは、

 

 3Dプリンタにより料理のありかたが変化する

 ↓

 料理レシピの書き方が変わる

 

というものです。

 

今日まで料理というものは

  1. 食材を用意する
  2. 切る
  3. 加熱する
  4. 調味料を足す
  5. 盛りつける

という段取りにより行われており、それを言語化したものが「レシピ」と呼ばれていますが、このありかたが一変するかもしれません。

3Dプリンタが家庭にもし普及したら「料理」は

 

 プログラムを書いて3Dプリンタを操作する

 

に近いものになり、「料理レシピ」は

 

 コンピューターのプログラミング

 

のような記述方法に変わるかもしれません。

 

しかも、3Dプリンタひとつですべてを行うわけなので、

  • 包丁
  • フライパン

といった言葉が出てこなくなります。

 

ところが、こうした議論は3Dプリンタを開発する側、すなわちテクノロジー側から見た話。

料理をする側の立場で考えてみると、いきなり目の前に

 

 コンピューターのプログラミングみたいな世界

 

が現れても困ります。

 

つまり、3Dプリンタが家庭料理の分野に普及してくるとしても、今まで自分で料理をしていた人はすぐには適応できません。

しかしそれでも3Dプリンタで料理を作ることには興味があるでしょうから、

 

 3Dプリンタを駆使してオリジナル料理を作りクックパッドなどに投稿したいのに、自分ではプログラミングが扱えない。

 どうしよう。

 

という課題がいきなりクローズアップされる。

 

クックパッドには日々、大量のレシピが投稿されています。

料理動画のサイトがいくつも立ち上がっています。

料理のレシピ本が次々と新刊されています。

 

こうしたことを鑑みると「レシピの作り手」はたくさんいて、「レシピ市場」はきわめて活発でそれなりに大きいと思われますが、その根本にある

「料理のしかた」

「レシピの書き方」

が、3Dプリンタのせいで変わってしまうとしたら、前述したような課題が浮き彫りになり、それを解決するための新規事業が求められるようになるのではないかと勝手に想像しています。


(合格者全員に進呈)

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