「その分野で1番の存在」
「その業界で1位の会社」
を超えるのは並大抵のことではありません。
そもそも1番・1位のところには人もお金も情報も集まってくる。
すると、ますます有利になるので、ますます1番・1位としての地位が固まりやすくなります。
では1番・1位でないときはどんなビジネスモデルを考えればよいでしょうか。
むろん、
「1番・1位になれる事業ポジションを見つける」
というのが王道なのですが、その他に1つの方法として、
「反対のことをする」
「逆のことをする」
というものもあります。
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マヨネーズといえば、
- アメリカならヘルマンズ
- 日本ならキューピー
などの大企業がひしめいているので、マヨネーズに関するビジネスモデルを考えるにしても、そうしたところと競争するのは得策ではありません。
しかし発想の豊かな人はいるもので、
この世の中、マヨネーズ好きを自慢する人はたくさんいる。
企業もマヨネーズ好きばかりをちやほやしている。
そんな世の中だからマヨネーズ嫌いの人は、さぞかし肩身が狭かろう。
だったら自分は、マヨネーズ嫌いのためにビジネスをしよう。
と考え、そういうビジネスモデルを作った事例がアメリカにいます。
「Hold That Mayo」
これは
「マヨネーズ嫌いの人」
をターゲットにしたコミュニティ運営のビジネスモデルです。
当然、マヨネーズを販売するようなビジネスモデルではありません。
- マヨネーズ嫌いを集めてイベントを開催したり、
- マヨネーズを「糾弾」する映画を上映したり、
- アンチ・マヨネーズ雑貨を販売したり
しています。
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もう1つ例を挙げると、
「定期的にインターネットから切り離された生活を楽しみたい人たち」
というカテゴリに属する人口がこのところ急増しており、こうした人たちをターゲットにしたさまざまなビジネスモデルが世界各地で立ちあがっています。
たとえばネットが通じない場所で(無人島や砂漠など)数日を過ごすというある種の
「ヘルスツーリズム」
のようなものがこれに該当します。
この人たちはインターネットを永久に放棄したいというわけではなく、ときどきインターネットから解放されたいと思っている人たち。
このカテゴリには
Unplugged
という名前がついています。
「Unplugged市場」
は今後も拡大することが予想されているので、新しいビジネスモデルも多々生まれることでしょう。
Google も Amazon も Facebook も Apple も Microsoft も、インターネットを主戦場としたビジネスモデルばかり。
これから出てくる AI も VR なども、インターネットとは縁の深い要素です。
こうしたインターネットに人を縛りつけるようなメインのビジネスモデルが幅をきかせる一方で、その反対のことをしようという市場があり、そこで求められるビジネスモデルがあるということです。
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